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FC東京「ゴール時間帯指定サービス」導入へ [東虚中日スポーツ]

Jリーグ1部・FC東京が業界では異例といえる「時間帯指定サービス」の導入を検討していることがわかった。得点力の高い選手を中心にゴールを奪う時間帯を事前に割り振り、これを実践することで顧客志向のきめ細やかなサービスを目指す。ロースコアが通常とされる競技における難易度高い取り組みだ。

指定可能な時間帯は「前半15分から30分」のように基本15分単位で区切られる。スタジアム出口調査およびクラブ公式サイトでのアンケートを通じて集計したデータを解析し、顧客ニーズを精査する。「前半終了間際はトイレに行くので避けてほしい」といった個別の要望にも応えていく意向(関係者)。

クラブは配達希望が特に集中すると予想される前半開始30秒以内、後半ロスタイムの両時間帯を「プライムタイム」と設定し、決定力に定評のある配達員を複数配置する考え。2000年代前半から根づく、状況を問わずゴールが決まれば「いい時間帯」の一言で片づけていた牧歌的カラーからの脱却を図る。

『娯楽の選択肢が多い首都・東京で勝負するにあたって、多様化・複雑化する顧客要望に如何に応えていくかが重要。時間帯指定サービスの試験運用を経た後は、配達員の指名と配達方法の指定まで実現させたい。具体的には「後半43分・前田遼一のヘッド」というイメージ』FC東京の立石敬之GMは語る。

他方、時間帯指定サービスの定着が配達員の過密労働に繋がることを懸念する声も聞こえる。業界では以前よりゴール前まで運ばれたボールが「再配達」へと回される率の高さが課題とされており、ピッチの隅から隅まで走った末に上げたクロスが成就せず、肩を落とすSBの労働環境悪化が問題視されてきた。

『問題点は把握できている。我々としてはマンパワーの増加をもって提供サービスの維持と向上に努めたい』と立石氏。FC東京はこの言葉を裏づけるように今シーズン、大久保嘉人・永井謙佑という実力者に留まらず、昨シーズンの最優秀配達員に輝いたピーター・ウタカまで獲得する異例の補強を決行した。

『このサービスの理想像はリアルタイム・オンデマンド』。どこで覚えたのか立石氏は鼻息荒くこんな言葉まで用いる。試合中にファン・サポーターがスマートフォンを介して入力した時間帯・配達員・配達方法のデータがベンチに瞬時に伝わり、その情報をベンチから篠田善之監督がピッチ上へ大声で伝える。

将来的には「モリワキの涙目オウンゴール」のような踏み込んだニーズにも応えられるような仕組みを作りたい(立石GM)。遠大とも思えるビジネス構想に対して、常連顧客層からは「前線の配達員より後方の配送センターに投資すべきでは」「とにかくシュート撃て」「誰でもいい」といった声も聞こえる。



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