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セカンド・オピニオン [青赤喜怒「哀」楽]

目眩を抑える薬、血圧を下げる薬。服用の仕方から投薬を止める時期といった処方詳細に至るまで、地元の医院で確認した内容がクアラルンプールで聞いた話と合致した。信用してなかったわけではないけどねと、中華系マレー人医師に心中詫びる。大切なことだから慎重に、複数の意見を確認・照合しないと。

苦杯でもなく惜敗でもなく。同日夜のガンバ大阪戦は、良くも悪くも血圧と脈拍に大きな変化を来さぬ内容と結果に終わった。勝ってるチームのほうが寄せが速くて、球際が厳しい。余程の幸運が重ならないかぎり、勝利を引き寄せるのは難しかっただろう。例のPKの場面も、嫌な予覚が当たっただけだった。

いつかは敗れるのだから。「良い負け方」だったのではないかと思う。妙なしこり、言い訳の材料を一切残さぬ敗戦であった。漁港で水揚げされてすぐ薄造りにされた真イカのように、透き通っていた。すべて見えた、見られてしまったと割り切って再構築する以外ない。他の選択肢がないことを利点と考える。

メディアが一斉に掌返しを始めるかもしれない。メディアとは、いわゆるマスと区分される媒体に加え、草の根のシロウト音源も含まれる。やれユニフォームを脱いで蹴った、エンブレムに対する冒瀆だと騒ぎたて、結果を出さない異分子だと叩き始める。この点については、追って私見を書き残したいと思う。

加入するなりのチーム批判。なかなかできるものではない。それだけの実績と責任感あってこそ、衝突を恐れず苦言を呈し続ける。PKを一本失敗したくらいで、そのスタンスは変えないでほしい。この展開でもロッカールームで仲間をおおいにドヤして頂きたいのだ。大久保嘉人への役割期待はそこにある。

ヨシトとは逆に、チームを離れることで強烈なメッセージを残した男がいた。寡黙な男だ、実際に何を語ったわけでもない。ただ、勝利への渇望感が他よりも抜きん出ていることは明らかだった。1-4のビハインドから89分に同点とした夢一夜、喝采を上げる同僚たちに、彼はひとり苛立ちを隠さなかった。

しばらくは、FC東京の同義語として大久保嘉人を主語とした報道が世を駆け巡ることになる。敗者からみた敗者の姿にはヨシトの言葉から思いを巡らせよう。他方、勝者からみた敗者の姿は?今野泰幸の目にはこの日の東京がどう映ったか。大切なことだからこそ慎重に、複数の意見を確認・照合したいのだ。



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