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失わなかったもの [アウェイの地にて]

新大阪駅に到着して程なく気づくエスカレーター文化の差異。面白がりながら右側に立ち、早く「大阪のおばちゃん」が見たいと騒ぐ息子の口を塞ぎ御堂筋線へ乗り込んだ。雑居ビル一階の奥にある串揚げ屋でペーニャ仲間と合流、飲み食いの後は戎橋へ散歩して、グリコをバックにジャエルポーズで記念撮影。

翌日、小川諒也が立っていたのもピッチの右側だった。こちらは文化の問題ではなく前日練習で室屋成を襲った事故の副産物。守備では奮闘するも攻撃時の脅威にはなりきれず、右足からのクロスは失速した。それでも組織としての堅守は維持、筋書きに狂いが生じても堅実な結果を残せたことは評価に値する。

昨シーズン終盤「崩落の引き金」となったのはアデミウソンに蹴り込まれたロスタイムの一撃だった。そういった意味で同一犯による蛮行をすんでのところで防いだ林彰洋の功績は、ビッグプレーという言葉で片づけられない重みを持つ。久保建英に集中した報道陣のカメラ、主役はその遥か後方で鈍く輝いた。

鬼門と呼ばれる地でつかみ得た勝点1。できること・やるべきことを確実に・着実に積み上げる作業が継続できている証。一足飛びに進む必要はなく、最良の結果を導けないとしても決して動じない。十戦無敗、失わなかったものもまた得たものと解釈する。こどもの日の前日に「おとなへの問い掛け」として。


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