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再び走り出す [走れスタジアムへ]

ケンタ・トーキョーのコールに応えるべく、ベンチから出てくる監督。少し重そうに身体を揺すりながらのっそり動く姿が誰かに重なった。自分だった。3年間に渡るトライアスロンへの挑戦が4月の宮古島で一区切りした後、モチベーションは下降の一途。酒は美味く、飯も美味く、当然の如く体重が増えた。

そろそろ限界。シャワールームで腹まわりに触れながら決意を固める。筋肉を取り戻し且つ脂肪を削ぐ作業を再開させよう。「アジア」を乗り切るための肉体再改造、年明け2月までを自主キャンプ期間と設定する。やはり絞らないとダメだ、ねぇジャエル。一緒に走らないか?色々と話したいことがあるんだ。


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WONDER 4 [青赤喜怒哀「楽」]

ホーム最終戦の後、調布駅前の串焼き屋で杯に重ねて交わす言葉の数々は、総じてポジティブに響くものだった。浦和は相変わらず忌まわしき赤壁であり続け、川崎はよもやの大敗を喫しゲームのハードルを上げてくれた。そんな状況にも関わらず、僕たちは笑顔を絶やさず極めて楽観的な持論を交わし続けた。

思い思いに各々が脳裏に描くシナリオを披露し合った。得点者と時間帯の組合せはまちまちなれど、提示される二つの変数の差は一致していた。それは数学と表現するにはおこがましい義務教育初期の算数課題。皆が「4」という魔法の数字を生み出すための単純な引き算を、無邪気に膨らませて楽しんでいた。

誰の目にも明確になった目標物の輪郭。駆け引きの一切を必要としない舞台設定が、ある種の爽快感を伴う闘志を掻き立てる。達成すれば間違いなく日本サッカー史に長く、深く刻まれる「偉業」となろう。失うものは何もない。それが実現したらどれだけ素晴らしいか、考えるだけで心の芯が熱を帯びてくる。

最後の一週間で感じたのは、そこかしこで溢れ出る無条件のクラブ愛。青赤旗の下に集いし者たちよ、笑顔の裏に覚悟を秘め、いざ雪舞う横浜の地へ乗り込まん。1点目で風が吹き、2点目で地が響く。3点目で雲が轟き、4点目で天が哭く。人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。栄光は、我らに。
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