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like a stepping-stone [青赤喜怒「哀」楽]

かたやゴールから遠ざかっていた停滞期にピリオドを打った男。かたやキャリアの大きな分岐点から偉大なる一歩を踏み出す男。共にチームメイトやスタッフの支えに感謝の意を表する他、神のご加護へ触れたディエゴ・オリヴェイラに対して、久保建英の言葉に驚嘆させられた。『自分の力もあり』と言った。

自己を喧伝するわけでなく、虚勢を張るわけでもなく。心拍数を上げず、ごく自然に言い放たれた語に改めて畏怖の念を(そして色々な意味で劣等感を)抱かされた。思い極まっての落涙、その涙を隠すためのサングラスとも無縁。想定内の里程標を一つ越えるだけ。雨中を涼やかに白いシャツが過ぎていった。

開幕戦の光景。等々力陸上競技場のポストを叩いた球体が直線的に跳ね返る様を見て、只事ならぬ予感に胸を躍らせた。幸いにもその予感は当たったが、それに続く物語の展開速度は想像の範囲外だった。彼は誰?彼はラコステのシャツを着た、異なる星に住む青年。彼はこの街を走り抜けた、一筋のつむじ風。



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